刊行物・関連書籍

  • (株)プレジデント社
    価格:1,000円(税別)
  • 著者 (株)原子力安全システム研究所
               社会システム研究所
  •  20世紀はいわば「機械中心の世紀」であったということができよう。ひたすらに「利便性と効率化」を目指した科学技術の飛躍的な進歩によって、システムの巨大化、複雑化、自動化が進み、高度な情報化社会が実現した。それに伴って、科学技術の安全性に対する不信感や不安感が増大し、「安全」と
    「安心」は科学技術のみならず、現代社会のあらゆる分野において、すべての人々が深い関心を持つ最も切実な重要課題となってきている。
     21世紀はあらゆる意味で「人間主体の世紀」、「自然と共生・調和する安全・安心な世紀」にならなければならない。しかし、「安全」と「安心」に関する組織的な学問体系とその実際的応用の手法については未だ確立されたものは得られていない。
     我々は、この重要な課題に取り組み、その成果を有効に役立てていく努力を尽くさなければならない。そういう意味で、工学的・技術的な安全性のみならず、人間を安全の配慮や安全行動へ導く環境、すなわち「安全風土」についても考究していくことが必要不可欠である。
     そのためには、人間そのものや人間社会に対する深い洞察が求められ、原子力発電所のヒューマンファクターを考慮した作業環境の整備や職場の安全風土の醸成などに関する研究はもとより、一般市民の意識を把握し、地域社会の持つ歴史や特質を再発見して、今後の超高齢化社会における安全と安心とは何かを探究することも必要である。
     同時に、そのような社会を支えるエネルギーの安全保障や地域環境に配慮したエネルギー資源の問題をはじめ、生産、運転、廃棄などの全過程における最適なライフサイクルシステムに関する賢明な選択を行うための研究が重要であることも言うまでもない。
     本書は、このような観点から、2001年に出版した「安心の探究」に引き続き、エネルギー・原子力問題に関連する安全と、人間や社会とのかかわりに関する本研究所のこれまでの研究成果をとりまとめたものである。
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