刊行物・関連書籍

  • 日刊工業新聞社(2001年 3月27日)
    26,000円(税別)
  • 著者
     GLENN F.KNOLL

     木村 逸郎(原子力安全システム研究所技術システム研究所長)
     阪井 英次
  •  本書は放射線計測の基礎から応用、さらに研究の現状まで非常に広範にカバーしたG.F.Knoll教授の教科書であり、世界中で広く読まれている。
     他の科学技術の分野と同等に、この20年間、放射線計測の進歩は著しいものがあり、本書も初版の内容をかなり大幅に追補した第2版が執筆され、それを追って和訳版が出版されたのは1991年春のことであった。
    さらにその後の放射線計測の多彩な進歩を目の当たりにして、Knoll教授は再々度筆を執り第3版を世に出された。
    感動を覚えるほどの大改訂が加えられており、まさに放射線計測に関する20世紀の総括ともいえる内容となっている。
  •  本第3版で気の付くことは、わが国の研究成果が数多く引用されていることである。これはこの20年間のわが国の放射線計測学の発展を反映して誠に喜ばしい。 なかにはその上に立って、検出器や測定装置が工業生産され世界各国で使用されるに至っているものもある。 仄聞するところでは、放射線計測関連の特許件数もかなり多く、ベンチャー起業化の芽にもなっているようである。 著者が与えている文献を補い、わが国の例をいくつか訳補させていただいたが、それとても氷山の一角であろう。